Pump.fun、カスタムペア拡張でトークン間市場を開放
TREE NEWS 報道: Pump.funは「カスタムペア」機能の拡張版を展開し、新規ローンチされたトークンが単一のクオート資産に縛られることなく、プラットフォーム上の他のトークンと直接ペアを組めるようにした。この変更は、まだボンディングカーブ上で取引されているトークンと、すでにPumpSwapへ移行済みのトークンの両方を対象としており、上場されているあらゆる資産が取引ペアのカウンターパーティになれることを意味する。プラットフォームは今回の展開の一環として、ホルダーへの報酬分配も行っている。
カスタムペアが実際に変えるもの
ほとんどのローンチパッドでは、新規トークンは単一の基軸資産(通常はSOLかUSDC)に対して価格付けされるため、すべての発行体が同じ流動性経路に押し込まれ、トークンが特定のコミュニティやエコシステムを軸に独自のアイデンティティを築くことが難しくなる。カスタムペアはこの制約を打ち破る。ミームコインを別のミームコインでクオートでき、プロジェクトトークンを同一エコシステムのガバナンストークンでクオートでき、まだボンディングカーブを卒業していないトークンも同様のことができる。
この仕組みが重要である理由はいくつかある:
- 流動性の断片化は諸刃の剣。トークン間ペアはコミュニティがSOLに触れずに流動性を立ち上げられるようにする一方で、深さが薄くスプレッドが広いロングテールペアも生み出す。
- 価格発見はより混沌とする。ステーブルコインや主要資産のアンカーがなければ、あるトークンの価格はそのカウンターパーティトークンの価格と同じ程度にしか信頼できず、そのトークン自体もボラティリティが高かったり流動性が低かったりしうる。
- カーブ段階でのペアリングは異例。ボンディングカーブ上のトークン同士をペアにできるようにすることは、価格発見の過程にある2つのトークンが互いを参照する反射的価格設定を導入する。
Pump.funがこれをやる理由
Pump.funの中核事業は発行量であり、ミームコインサイクルが2024年のピークから冷え込むにつれて発行量は圧力にさらされてきた。手数料収入は取引活動に紐づいているため、プラットフォームはユーザーが取引する新たな理由を必要としている。カスタムペアは製品機能であると同時にリテンション施策でもある。既存コミュニティに対し、流動性をRaydium、Meteora、あるいは中央集権型取引所へ移行させるのではなく、Pump.funとPumpSwapのエコシステム内で取引を続ける理由を与えるのだ。
ホルダー報酬の要素も同様に戦略的だ。カスタムペアに参加するトークンのホルダーに報酬を分配することは、売り抜けよりも保有を促す直接的なインセンティブを生み、売り圧力を減らし、流動性をプラットフォーム上に留める。供給側に報酬を与えて市場シェアを守るという、おなじみのパターンである。
次に注目すべきこと
鍵となる問いは、トークン間ペアが本当に有機的な出来高を生み出すのか、それとも既存の流動性をより多くのペアに循環させているだけなのか、という点だ。注目すべきは3つ:最大のカスタムペアの深さとスプレッド、移行済みのPumpSwapトークンが新しさが薄れた後も出来高を維持するか、そして競合ローンチパッドがこの機能を模倣するかどうか。もしカスタムペアが機能すれば、トークン間クオートはSolanaのローンチインフラ全体で標準になるだろう。そして規制当局やアナリストが、安定したアンカーを持たない資産の価格形成により注意を払うようになることも予想される。




