バイナンスのハッカー、取引所の入金アドレスに400万ドルを移動
TREE NEWS 報道: アーカム・インテリジェンスは、2019年のバイナンスハッキングに関連するアドレスが、3つのバイナンス入金アドレスに約400万ドルを送金したことを特定した。アーカムによると、これらのアドレスはネスト型サービス(流動性とカストディのためにバイナンスを利用する第三者取引所)に属する可能性がある。ハッカーのウォレットから取引所の入金アドレスへの資金移動は、盗まれた資産の洗浄または換金の試みを示唆している。
バイナンスハッキングの経緯
2019年5月、バイナンスは大規模なセキュリティ侵害を受け、7,000BTC(当時約4,000万ドル相当)を失った。取引所はSAFU基金を通じて影響を受けたユーザーに補償した。それ以来、ブロックチェーン分析企業はハッカーのアドレスを追跡しており、これらのアドレスは時折、足跡を隠すために資金を移動させてきた。今回の最新の送金は、ハッカーが盗んだ資金の一部を積極的に換金しようとしていることを示す点で重要である。
取引所のセキュリティとAMLへの影響
この資金移動は、暗号資産のマネーロンダリング対策(AML)における継続的な課題を浮き彫りにしている。小規模な取引所が大手プラットフォームの流動性にアクセスできるようにするネスト型サービスは、コンプライアンス上の盲点を生み出す可能性がある。バイナンスはAML手続きを強化してきたが、ハッカーはこうした構造を悪用する方法を模索し続けている。この送金はまた、不審な活動を検知するためのオンチェーン監視と、取引所および分析企業間の協力の重要性を強調している。
業界の専門家は、この金額は元のハッキングに比べて比較的小さいものの、盗まれた資金が移動される前に何年も休眠状態にとどまり得ることを改めて示すものだと指摘する。取引所は警戒を怠らず、不正資金が規制されたエコシステムに入り込もうとした際に検知・凍結できるよう、堅牢な取引監視システムを導入する必要がある。
今後の展望
暗号資産取引所に対する規制当局の監視が厳しくなる中、盗まれた資金を追跡・阻止する能力が極めて重要になる。法執行機関、取引所、ブロックチェーンインテリジェンス提供企業の間の協力強化により、回収率の向上が期待される。しかし、暗号資産の分散型の性質上、ハッカーはミキサー、プライバシーコイン、ネスト型サービスを使って検知を回避し続けるだろう。バイナンスのハッカーの最近の活動は、暗号資産セキュリティにおけるいたちごっこがまだ終わっていないことを痛感させる。




