マイクロンのHBM拡張:年末までに能力3倍を目指す
TREE NEWS 報道: マイクロン・テクノロジーは、高帯域メモリー(HBM)の生産能力を積極的に増強しており、今年末までに月産約10万ウェハーを目標としています。これは昨年の水準のほぼ2倍です。この戦略的な動きは、競合他社であるサムスン電子やSKハイニックスとの能力ギャップを縮小し、現在の格差を半分に縮める可能性があります。また、この拡張により、次世代HBM4 12層製品の生産立ち上げも加速し、NVIDIAの次期AIアクセラレータの需要に応えます。
市場背景と影響
AIメモリー市場は、NVIDIAなどのAIチップメーカーによって前例のない需要が発生しています。マイクロンは世界で18%の市場シェアを持ち、第3位にランクされていますが、その能力拡張はAIメモリー市場でのシェア拡大を図る重要な取り組みです。業界関係者によると、マイクロンは2025年中に月間HBM能力を最大6万ウェハー追加する計画で、新規設備の大部分は台湾とシンガポールの施設に設置されます。製品構成はHBM4 12層へ急速にシフトしており、年末までにマイクロンのHBM生産量の最大50%を占めると予想されます(年初は20〜30%)。
財務および競争分析
マイクロンのHBM4 12層は、NVIDIAの「Vera Rubin」アクセラレータ向けメモリーであり、2025年第2四半期に量産を開始しました。CEOのサンジェイ・メロトラ氏は、HBM4 12層の生産立ち上げはHBM3E 12層の約2倍の速さであり、累計HBM4収益は既に10億ドルを超えたと述べています。現在、サムスンとSKハイニックスはそれぞれ月産15万〜20万ウェハーを生産しており、マイクロンの3〜4倍の規模です。マイクロンが目標を達成すれば、能力ギャップは現在の半分に縮小し、市場シェアの構図が変わる可能性があります。
投資家向けポイント
- AIメモリー需要:AIチップメーカーからのHBMへの持続的な需要は、AIサプライチェーンにおけるメモリー供給業者の重要な役割を強調しています。
- 能力は競争の武器:マイクロンの積極的な拡張は、市場での地位と財務実績を向上させ、注目すべき主要プレーヤーとなる可能性があります。
- 需給バランス:能力が拡大するにつれて、HBM市場での価格圧力の可能性に注意してください。これはセクター全体のマージンに影響を与える可能性があります。
- 技術リーダーシップ:HBM4 12層の立ち上げ成功は、マイクロンが主要なAIチップ設計者との契約を獲得するために重要です。



