利回り急騰下でのビットコイン43%上昇が市場の転換を示唆
金利上昇と米国債利回りが2002年以来の高水準に達する背景にもかかわらず、ビットコインは43%急騰し、CoinbaseのアナリストとオンチェーンデータプロバイダーのGlassnodeは、市場が底入れ局面から初期回復期へ移行したと宣言した。Coinbaseは第4四半期の市場見通しで、価格はほぼ底を打った可能性が高く、マクロ経済の逆風が続く中でもさらなる上昇余地が残ると主張している。
マクロ逆風 vs. 暗号資産の底堅さ
この上昇が注目されるのは、常識を覆すものだからだ。歴史的に、実質利回りの上昇は暗号資産を含むリスク資産に圧力をかけてきた。しかしビットコインの最近の強さは、機関投資家の採用拡大、半減期前の供給動向、ドル安といった他の要因が、金利上昇の悪影響を上回っている可能性を示唆している。Glassnodeのオンチェーン指標は、長期保有者が蓄積を進め、短期保有者からの売り圧力が和らいでいることを示しており、持続可能な回復の根拠を裏付けている。
業界への影響
もし本当に底入れしたのであれば、暗号資産業界への影響は大きい。持続的な回復はベンチャーキャピタルの関心を呼び戻し、新たなDeFiプロジェクトを促し、個人投資家を市場に呼び戻す可能性がある。機関投資家にとっては、高金利環境下でのビットコインの底堅さが、通貨安と財政不安に対するヘッジであるという物語を強化するかもしれない。しかしアナリストは、今後の道のりは直線的ではないと警告する。特に米国における規制の不確実性は依然として主要なリスクであり、突然の流動性逼迫が市場の新たな強さを試す可能性がある。
今後の展望
第4四半期を見据えると、Coinbaseの見通しはさらなる上昇を促し得る複数の触媒を挙げている。現物ビットコインETFの承認の可能性、2024年の半減期、そして安全資産への需要を喚起し得るマクロ経済の不確実性の継続だ。Glassnodeはさらに、市場は「移行期」にありボラティリティは高止まりする可能性があるものの、リスク・リワード比率は有利になりつつあると付け加えている。投資家は主要な抵抗線の突破に注目すべきであり、それが回復を確認し、次のサイクルでの史上最高値更新への扉を開く可能性がある。
課題は残るものの、これらの分析会社の間でのコンセンサスは、暗号資産にとって最悪期は過ぎたかもしれないというものだ。今後数か月は、ビットコインが伝統的なリスク資産から真にデカップリングし、成熟した代替資産クラスとしての地位を確立できるかが試されることになる。




