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原油100ドル超え、FRB利上げ、そして「TACOトレード」最大の試練

原油100ドル超え、FRB利上げ、そして「TACOトレード」最大の試練

米国とイランの敵対関係はすでに7カ月近くに及び、ホルムズ海峡と紅海はいまだ紛争の火種となっている。WTI原油は1バレル100ドルを超えて推移し、連邦準備制度理事会(FRB)は3年ぶりに利上げに踏み切り、10年米国債利回りは4.946%に迫っている。これは株式調整の引き金として広く注目される水準だ。それにもかかわらず、ウォール街は「TACO」――「Trump Always Chickens Out(トランプはいつも尻込みする)」の略――と呼ばれる戦略に引き続き頼り、ホワイトハウスが市場を下落させるよりも最終的に緊張を緩和すると賭けている。

最新の展開として、ワシントンは来週ニューヨークで開かれる国連総会のハイレベル会合にイラン指導者の出席を認めることに合意した。両国がなお実弾交戦状態にあるなかでのことだ。トランプ大統領は水曜日、紛争を「まもなく」終わらせたいと述べ、テヘランと「直接」意思疎通したと主張した。こうした発言を受けて原油は一時下落した。投資家が今問いかけているのは、居心地の悪い疑問だ。今回、トランプが目をそらさなかったら、TACOトレードはどうなるのか。

TACOトレードとは何か

この言葉は皮肉交じりのコラム見出しとして始まったが、今や実際の市場の力となっている。その論理は、トランプが金融市場、とりわけ株式市場に対して示してきた、広く知られた敏感さに基づいている。彼は長年、株価を自身の政権のスコアボードのように扱ってきた。投資家は、中間選挙で共和党の見通しを損ないかねない売りが特に気がかりだと想定している。

この戦略の決定的な瞬間は2025年4月9日、トランプがほとんどの貿易相手国に対する相互関税を90日間停止し、主要指数を弱気相場の瀬戸際まで押し下げた売りを食い止めたときだった。それ以来、プレイブックは単純だ。押し目を買い、方針転換を前提とする。

なぜこのメカニズムは弱まっているのか

TACOの核心的前提は、株価下落がトランプに取引を迫るというものだ。その伝達経路はいま綻びつつある。水曜日のFRBの利上げは3カ月で最悪の1日の株式パフォーマンスを生んだが、株価はすぐに安定した。ダウは今月2.6%下落した一方、S&P 500とナスダックの下落はそれぞれ0.6%と0.1%にとどまっている。

ここに逆説が生じる。株式が痛手となるほどには下落していないため、トランプに交渉を迫る圧力は軽いのだ。市場の底堅さがかえって政権をイランに対して強硬にするかもしれないと懸念する市場参加者もいる。地政学的リスクが高まるなか、トレーダーたちはトランプの後退への賭けを静かに放棄しつつある。

債券市場こそ真の圧力弁だ

株式がなお持ちこたえるなか、トランプが方針転換するかどうかを測るには財務省証券市場のほうが優れた指標となる。10年債利回り4.946%は、歴史的に株式下落に先行してきた閾値に近い。利回り上昇は政府の借入コストも押し上げ、米国家計の住宅ローン、自動車ローン、クレジットカード金利に直接波及し、トランプが掲げてきた「負担軽減」アジェンダを損なう。

一方、平均的な米国の消費者はガソリンスタンドで1ガロン4.40ドルを支払っている。ガソリン高は歴史的に与党にとって政治的な重荷となってきた。中間選挙を前に共和党への圧力は高まっている。

舞台裏では協議が進んでいる可能性

暗いムードにもかかわらず、緊張緩和がすでに静かに進んでいるかもしれないと考えるアナリストもいる。Signum Globalのアンドリュー・ビショップ氏は、過去のあらゆる緊張緩和は、非公開協議が公になるまでその正確な開始時点が明らかにならなかったと指摘する。月曜に予定されていたオマーンでの湾岸諸国とイランの指導者会合は延期されたが、ビショップ氏は交渉は続いており「進展している」と述べている。

トランプは水曜夜、記者団にこう語った。「戦争の終わりが近いことを願っている。彼らは取引を望んでいる。どうなるか見てみよう」。テヘランと「直接」意思疎通したと述べたが、詳細は明かさなかった。こうした発言と、サウジアラビアがフーシ派攻撃で寸断された国境をまたぐパイプラインの能力のおよそ半分を復旧させようとしているとのニュースが重なり、木曜日の原油は下落した。

投資家向けの重要ポイント

  • TACOトレードは死んでいないが、緊張状態にある。通常トランプの方針転換を迫る市場圧力は十分に顕在化しておらず、地政学的リスクは積み上がり続けている。
  • S&P 500だけでなく、10年債利回りを注視せよ。4.95%を持続的に上抜ければ、政策対応と取引可能な方針転換を迫る引き金になり得る。
  • 原油が振れ幅の鍵を握る。米国とイランの合意は原油を急落させ、債券を押し上げ、株式に強力な追い風を与えかねない。協議の決裂は逆の結果をもたらす。
  • 両方向のリスクに備えたポジションを。市場のいつもの遮断器(株価下落)が効きにくくなっているなか、投資家は地政学的なヘッドラインを短期ボラティリティの支配的要因として扱うべきだ。

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