資金調達率とキャリー・スプレッドがステーブルコイン供給の成長を促進
TREE NEWS 報道: Coin Metricsの新たな調査により、無期限先物の資金調達率と、DeFiレンディング利回りと伝統的なリスクフリーレートとの間のキャリー・スプレッドが、USDCとUSDTの供給成長の統計的に有意な要因であることが明らかになった。4年分の週次データを分析したこの調査では、資金調達率だけでステーブルコインの合計供給変化の分散の13.3%を説明できることが判明した。
主な調査結果
- 無期限先物の資金調達率は最も強力な単一要因であり、USDCの週次供給分散の10%、USDTの4%を説明する。
- キャリー・スプレッド(Aave v3のステーブルコイン供給APYから3ヶ月Tビルレートを差し引いたもの)はUSDCに対して追加の説明力を提供し、資金調達率とキャリー・スプレッドを合わせるとUSDC供給分散の15.9%を説明できる。
- USDTは市場の上昇局面(リスクオン)で拡大する一方、USDCは下落局面(リスクオフ)で成長し、それぞれの異なる役割を反映している。USDTは取引担保、USDCはDeFiネイティブの安全資産としての役割である。
「ステーブルコインに対する市場レバレッジと利回り主導の需要は明らかです」と報告書の著者であるCooper Duschang氏は述べた。「しかし供給変化の75%以上は我々のモデルでは説明できず、発行体の財務操作や規制の変化といった固有の要因の影響が浮き彫りになっています」。
業界への示唆
DeFiプロトコルにとって、この調査結果は資金調達率とレンディング利回りをステーブルコイン流入の先行指標として監視することの重要性を強調している。資金調達率が上昇すると、トレーダーは証拠金として差し入れるためにステーブルコインを発行し、供給が増加する。同様に、DeFiレンディング金利がTビル利回りを上回ると、裁定資本がオンチェーンに流入し、特にUSDCに流れ込む。
「USDCのキャリー・スプレッドへの感応度は、DeFiの中核担保としての役割を裏付けています」とDuschang氏は指摘した。「オンチェーン利回りへの純粋なエクスポージャーと言えます」。
今後の展望
機関投資家の採用が進むにつれ、ステーブルコインの供給ダイナミクスはますますマクロ金融的要因を反映するようになるだろう。FRBの純流動性やドル指数などの変数を組み込んだこの調査のモデルは、供給の変化を予測するための枠組みを提供する。しかし研究者らは、2022年の信用危機や2025年の機関投資家ブームといったレジーム変化が歴史的な関係を崩す可能性があると警告している。
ステーブルコインが現在2500億ドル市場となった今、その供給要因を理解することは投資家、トレーダー、政策立案者にとって極めて重要である。Coin Metricsの分析は、暗号資産レバレッジのバロメーターであり伝統的金融への架け橋でもある市場への定量的な視点を提供している。




