セールスフォース、時間外取引で13%急騰:ゴールドマンはAI収益化の転換点を見る
TREE NEWS 報道: セールスフォースの株価は、2027年度第2四半期の好調な決算とゴールドマン・サックスによる強気の指摘を受けて、時間外取引で13%上昇しました。投資銀行は買い推奨を再確認し、目標株価を242ドルから271ドルに引き上げ、32%の上振れ余地を示唆しました。市場の熱狂は、セールスフォースのAI戦略が実際の収益につながり始めているという初期の兆候に焦点を当てており、既に顧客の5%がプレミアムAI層にアップグレードしています。
決算は予想を上回り、コア事業は加速
セールスフォースの第2四半期の売上高は113億4500万ドルで、前年同期比11%増となり、予想と一致しました。しかし、収益性は予想を上回り、EBITマージンとフリーキャッシュフローマージンはそれぞれ50ベーシスポイントと400ベーシスポイント上回りました。同社は第3四半期の売上高成長率を11〜12%と予想し、インフォマティカの買収による貢献は4パーセント強を見込んでいます。その買収を除けば、有機的成長率は約130ベーシスポイント加速しました。ゴールドマンは、下半期のコア事業の加速は約200ベーシスポイントと予想しており、これは経営陣のこれまでのガイダンスと一致しています。
AI収益化:重要な転換点
レポートのハイライトはAI収益化のデータです。ゴールドマンは、セールスフォースの顧客基盤の5%がプレミアムAI層にアップグレードし、平均契約額(ACV)が従来比60〜80%増加したと指摘しました。これは、ゴールドマンが1月に想定したAgentforceによるACV 20%増をはるかに上回ります。アップグレードの理由は変化しています。顧客はもはやSlackやクラウド製品のためだけにアップグレードしているのではなく、セールスフォースのプラットフォーム上にカスタムAIエージェントのフロントエンドスタックを構築するためにアップグレードしています。ゴールドマンはこれを初期の転換点と見ており、アップグレードの速度や価格設定モデルが加速すれば、さらなる上振れの可能性があります。
価値獲得への2つの道筋
ゴールドマンは、セールスフォースのAI戦略には2つの主要な道筋があると説明しています。第一に、フロントエンドアプリケーションとバックエンドデータを分離し、セールスフォースのデータをより広範なAIアプリケーションにアクセスしやすくする「ヘッドレス」アーキテクチャのパートナーシップによるパートナー経路です。第二に、顧客が高度なAI機能に対してより多く支払う直接アップグレード経路です。5%のアップグレード率はまだ始まりに過ぎないと見られています。
バリュエーションとリスク
ゴールドマンは、2027年度のGAAPベースの1株当たり利益16.83ドルに適用する24倍のPER(比較対象の低下により26倍から引き下げ)に基づき、12ヶ月の目標株価を271ドルに引き上げました。同行は2027〜2029年度の売上高予想をそれぞれ462億5400万ドル、507億8400万ドル、552億100万ドルに調整しました。主なリスクには、競争の激化、Agentforceの採用減速、M&Aによる混乱、マージンへの投資圧力の高まりなどがあります。
将来を見据えた視点
市場のポジティブな反応は、投資家がセールスフォースのAI収益化の道筋をより明確に見ていることを示唆しています。5%のアップグレード率は上限ではなく出発点です。AIエージェントが企業のワークフローにより統合されるにつれて、セールスフォースのデータモートと流通網は持続的な成長を牽引する可能性があります。ただし、同社は投資家の信頼を維持するために、AIへの投資とマージン規律のバランスを取る必要があります。




