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米国株

チップ株の急落と中東緊張が決算期待を相殺、米国株はまちまち

チップ株の急落と中東緊張が決算期待を相殺、米国株はまちまち

月曜日の米国株式市場はまちまちで取引を終えた。投資家は好調な企業決算への期待と、中東における地政学的リスクの高まりを天秤にかけた。S&P 500は0.06%下落、ナスダックは0.44%下落した一方、ダウ・ジョーンズ工業株平均は0.38%上昇し、全体の流れに逆行した。取引量は極めて薄く、米国取引所の総出来高は126.7億株と、20日平均の176.2億株を大きく下回った。債券市場はコロンブスデーのため休場で、投資家は債券市場からの手がかりを得られなかった。

中国との競争懸念でメモリーチップ株が急落

テクノロジーセクターは最も不振で、フィラデルフィア半導体指数は2.7%下落し、3週間ぶりの安値をつけた。売りはメモリーチップに集中した。ChangXin Memory Technologies(CXMT)の曹堪宇社長が次世代4F² DRAMセルアーキテクチャにおける重要なブレークスルーを発表したためだ。同社はこの設計に基づくサーバーメモリ製品を2026年末までに投入する計画で、AIサーバー向けの高マージンDRAMを狙う。

マイクロンはザラ場で1,000ドルを割り込み、終値は約4%安となった。サンディスクは6%近く下落し、SKハイニックスのADRとスーパーマイクロ・コンピューターはそれぞれ4%以上下落した。シーゲイトは3%超下落、クオンタムは9%超急落、コーニングも大幅安となった。小規模チップメーカーのセレブラスは10%超下落し、2026年の上場以来の最安値を記録した。

テクノロジー銘柄すべてが打撃を受けたわけではない。メタ・プラットフォームズは待望の新しいAIモデルを発表した後、3%以上上昇し、通信サービスセクターを押し上げた。マイクロソフトは1.1%上昇し、自社開発AIチップの大規模展開を発表したことを受けて、時価総額が1年ぶりに4兆ドルを超えた。しかし、AI関連銘柄全体は非AIのS&P 500構成銘柄を大きくアンダーパフォームし、クラウドサービスと光ネットワーキング株が下落を主導した。

ドルがサイクル高値をつけ、金と暗号資産に圧力

米ドルは2025年5月以来の高値まで上昇し、金融環境を引き締め、リスク選好を圧迫した。EUR/USDは0.4%下落して1.1154、GBP/USDは0.2%下落して1.3205、USD/JPYは158.64まで上昇した。スポット金は0.6%下落して1オンス4,168.35ドルとなった。ビットコインは84,000ドル超から約82,897ドルまで後退し、週末の上昇分を消し、イーサリアムは0.6%下落して2,521.65ドルとなった。

クリーブランド連銀のベス・ハマック総裁のタカ派的な発言により、12月の利上げ期待がやや高まり、金利に敏感なテクノロジー成長株にさらに圧力がかかった。

中東情勢の悪化で原油上昇も、上げ幅は限定的

原油価格は約1.5%上昇して1バレル93.23ドルと2週間ぶりの高値をつけた。週末の中東緊張の連続が背景にある。フーシ派勢力は土曜日にサウジアラビアのキング・ハリド国際空港を攻撃し、少なくとも12人が死亡、300人以上が負傷した。日曜日の2度目の攻撃でもさらなる死傷者が出た。トランプ大統領は、ワシントンがフーシ派に対するサウジの攻撃に加わることを検討していると示唆した。一方、ホルムズ海峡とオマーン湾付近で3隻の石油タンカーが攻撃され、9月28日以降、少なくとも17件のタンカー攻撃が報告されている。

これらの出来事にもかかわらず、価格上昇は一部の市場参加者が予想したほどではなかった。アナリストは、市場がリヤド空港攻撃をサウジアラビアとイエメンの間の「通常の紛争」の一部と見ており、イランとのさらなるエスカレーションの兆しとは見ていないと指摘する。トランプ大統領はまた、ロシアのディーゼル輸出に対する制裁を緩和し、ロシアとウクライナの間で即時発効の「エネルギー停戦」を宣言した。しかし、ウクライナのゼレンスキー大統領は声明を知らなかったと述べ、ロシアは合意を確認することを拒否した。ディーゼル価格は月曜日に反発し、金曜日の下落分を帳消しにした。

特筆すべきは、WTIの現金ロール・プレミアムが極端な水準に戻っており、現物原油市場の著しい逼迫を示していることだ。ブレントのスポット価格は再び130ドルを超え、イラン戦争期に見られた高値に近づいている。

投資家向けの主なポイント

  • 決算シーズンが中心に: 今週は大手銀行の決算が予定されており、取引量とボラティリティの上昇が見込まれる。S&P 500は52営業日連続で1%を超える日次下落を記録しておらず、2024年7月に樹立された記録に並んでいる。この連続記録が途切れれば、市場センチメントの変化を示す可能性がある。
  • 金利リスクは依然として脅威: ブリッジウォーター・アソシエイツの元チーフ投資ストラテジストで、現在は外交問題評議会のシニアフェローを務めるレベッカ・パターソン氏が指摘するように、金利上昇はまだ成長と決算の物語を圧倒する力とは見なされていない。しかし、中央銀行の持続的な引き締めにより金利が上昇し続ければ、金利が株式センチメントを支配し抑圧するリスクが高まる。
  • 地政学的プレミアムが高まっている: 原油の反応が限定的であることは市場の一部に油断があることを示唆するが、現物市場の逼迫と度重なるタンカー攻撃は、状況が悪化すれば価格の急騰につながる可能性がある。
  • ドル高は逆風: ドル高は世界的な金融環境を引き締め、コモディティ、新興市場、そして金やビットコインのようなドル建て資産に圧力をかける。

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