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規制

英FCA、アルゴリズム取引ルーティングの認可制へ DeFiアグリゲーターが標的に

英FCA、暗号資産のアルゴリズム取引ルーティングに認可制度を提案

英国金融行為監督機構(FCA)は、アルゴリズムを用いて価格や流動性などの要素を評価し、ユーザーの取引所や取引ルートを自動的に選択する暗号資産アプリケーションは、規制対象の「取引の手配(arranging deals)」活動に該当するとするガイダンス草案を公表した。こうしたルーティングを行う企業は2027年までに認可を取得する必要があり、業界には適応のための約3年の猶予が与えられることになる。

ガイダンスの対象範囲

ガイダンス草案は、ユーザーの取引にとって最良の執行先や経路をアルゴリズムで決定するあらゆる暗号資産プラットフォームを対象としている。これにはDeFiアグリゲーター、スマートオーダールーター、注文を分散型取引所(DEX)や流動性プールへ自動的に振り向けるウォレットアプリケーションが含まれる。FCAの解釈では、こうした活動は特定投資商品の取引を手配する既存の規制範囲に該当し、それが暗号資産にも拡張されることになる。

FCAの動きは、2023年金融サービス・市場法およびその後の協議を経て、暗号資産活動を規制の枠組みに取り込もうとする英国の広範な取り組みの一環である。規制当局は、暗号資産企業が従来の金融機関と同様の機能を果たす場合には、同様に扱う方針を明確にしている。

DeFiアグリゲーターへの影響

1inch、Paraswap、MatchaなどのDeFiアグリゲーターは大きな影響を受ける可能性がある。これらのプロトコルは、最良の価格と最小のスリッページを実現するために、注文を複数のDEXに分割する自動アルゴリズムに依存することが多い。FCAがこの活動を「取引の手配」とみなせば、これらのプラットフォームはFCAへの登録、コンプライアンス体制の構築、場合によっては資本の保有が求められることになり、こうした要件はDeFiの分散型・許可不要という性質としばしば相容れない。

業界関係者は、オープンソースで非カストディアルなプロトコルに従来の金融規制を適用することは現実的でないと主張する。多くのアグリゲーターはユーザー資金を保管せず、中央の運営主体を持たず、分散型自律組織(DAO)によって運営されている。しかしFCAのガイダンスは、使用される技術ではなく果たされる機能に着目しているように見え、フロントエンドのインターフェースや、ルーティングアルゴリズムを組み込んだウォレットプロバイダーまで対象に含める可能性がある。

今後の見通し

FCAのガイダンス草案は協議のために公開されており、最終規則は変化する可能性がある。2027年という期限は、規制当局が業界に調整の時間を与えていることを示す一方で、英国が規制範囲の執行に本気で取り組んでいることも示している。DeFiアグリゲーターにとっては、英国ユーザーをジオブロックするか、規制の枠組みに適合するよう再編するか、業界の働きかけを通じてガイダンスに異議を唱えるかの選択になるかもしれない。

この動きは、規制当局がDeFiの「ミドルウェア」、すなわちユーザーが接するインターフェースやルーティングの仕組みをますます精査している世界的な傾向の一部である。英国がブレグジット後に暗号資産ハブとしての地位を確立しようとする中で、イノベーションと消費者保護のバランスが注視されることになる。英国で事業を展開する企業は、自社のアルゴリズムによるルーティング活動がFCAの範囲に該当するかどうかを評価し、認可要件の可能性に備え始めるべきである。

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