ドル円、オプション圧力で155円方向へ急落
TREE NEWS 報道: ドル円相場は木曜日に急落し、一時155.34円と1ヶ月余りの安値を付け、1日の下落率は2.1%に達した。売りは強まっており、155円水準でのオプション市場の動向が、この重要な水準を下回った場合に円高を加速させる可能性がある。
円高の主な原動力は2つある。日銀(BOJ)による市場予想を上回る利上げへの期待が高まっていることと、米財務長官スコット・ベッセント氏の発言が、日本の政策方向性に対する市場の警戒感を強めたことだ。
オプション圧力は155円に集中
CMEのデータによると、木曜日を通じて155円の権利行使価格でのオプション需要が積み上がり、夜間のドル売りオプションが最も活発に取引され、その日の出来高で最大の契約となった。ドル売りオプションがトリガーされると、円高がさらに加速する可能性がある。
ドル円が156.25円を下回った後、155円の権利行使価格への関心が強まった。156.25円もこの日早い段階でかなりのオプション需要を集めており、2つの重要な水準の間で連鎖反応が起きている。
市場参加者は、155円が円の重要なサポート水準であると指摘する。日本当局が4月に介入した際、この水準を下回ることはできなかった。したがって、155円を明確に下回れば、明確なテクニカルな弱気シグナルとなり、より大規模なプログラム売りを引き起こす可能性がある。
日米の二重の政策シグナルが円高期待を後押し
為替市場参加者の間では、日銀によるより積極的な利上げ期待が、最近の円高の主なファンダメンタルズの支えであると広く考えられている。
日銀政策委員会の高田創委員は、当局者が9月17〜18日の会合で利上げを決定する方向であり、その規模は市場が想定する25ベーシスポイントを上回る可能性があると示唆した。その後の会合でも追加利上げが行われる可能性がある。この連続利上げの見通しが円資産の再評価を促している。
一方、米財務長官スコット・ベッセント氏は、日本は「高橋財政」的なリフレ政策から徐々に離脱すべきだと公に述べた。この発言は、日本の通貨・金融・財政政策に対する外部からの圧力の可能性について市場の警戒感を強め、円高の勢いをさらに強めている。
この2つの力(国内の金融政策変更と外部からの政策圧力)の収束が、最近の円相場の動きを形成するストーリーとなり、155円の水準が維持されるかどうかに市場の注目が集まっている。
投資家向け重要ポイント
- モメンタムリスク:155.23円を下回ると、ドル円は4月の前回介入時の安値を下回り、さらなるテクニカル売りを誘発し、円高が加速する可能性がある。
- オプション主導のダイナミクス:155円へのオプション集中は自己強化メカニズムを生み出す。プットがトリガーされると、マーケットメーカーはポジション調整を迫られ、ドル円の下落をさらに促進する可能性がある。
- 政策格差の縮小:日銀のタカ派的なシグナルと米財務省のコメントは、中期的に円を支援する可能性のある政策環境の変化を示唆している。
- 介入監視:市場は日本当局による介入の可能性を臆測しており、さらなる急激な変動は政策対応を促し、ボラティリティを高める可能性がある。



