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マクロ

野村警告:円安が続けば日銀は3回連続利上げも

円安進行で日銀の積極的な引き締め観測が高まる

野村証券は、円が下落基調を続ける場合、日本銀行(BOJ)が3回連続の利上げを実施する可能性があると強く警告した。これは数十年で最も積極的な金融引き締めサイクルとなる。この警告は、円安の持続が市場に日銀の政策経路の再評価を迫る中で出された。

野村証券の日本担当為替ストラテジスト、後藤祐次郎氏はブルームバーグテレビとのインタビューで、9月の0.25%利上げは「合理的に見える」と述べ、円安が160円台に向かって進むなら、10月と12月の連続利上げが「可能」と語った。これは、歴史的に慎重な政策正常化を行ってきた中央銀行に対する市場の期待に大きな変化をもたらす。

円は今週に入り2%以上上昇し、1ドル=156円前後で推移している。これは、日銀の引き締め加速期待と、日本の政府年金投資基金(GPIF)が資産配分を調整する可能性があるとの憶測によるものだ。スワップ市場では、9月の利上げと1月までの追加利上げが完全に織り込まれている。

極端なシナリオ:3回連続利上げ

後藤氏の3回連続利上げシナリオは、円が160円の水準まで下落することに依存している。彼は、この勢いが続けば、日銀が9月、10月、12月に行動することは現実的な可能性だと主張する。このような連続利上げは、30年間デフレと闘い、金利をゼロ近辺に維持してきた中央銀行にとっては異例であり、急速な引き締めには歴史的な前例がほとんどない。

後藤氏の基本シナリオはより穏健で、日銀は少なくとも四半期に1回は利上げし、ドル円のターゲットは154円としている。

政府の姿勢が重要な変数に

後藤氏は、円高が持続するかどうかを決定する上で、政府の金融政策に対する姿勢が極めて重要になると強調する。投資家は、これまで利上げに慎重な姿勢を示してきた高市早苗首相のシグナルを注視している。市場は、彼女が日銀の追加利上げ支持に転じるかどうかを待っている。

後藤氏は「首相が依然として日銀の利上げに否定的な発言をすれば、市場は失望し、円は再び売られる可能性がある」と述べた。逆に、高市氏が金融政策への介入を控えたり、日銀の独立性を強調したりすれば、円は150円を超えて上昇する余地があると見ている。

FRBの次の動きが円高を増幅させる可能性

後藤氏はまた、追加の触媒として米連邦準備制度理事会(FRB)を挙げる。最近のFRB高官の発言は、米国の政策立案者が9月の利下げを急いでいないことを示唆している。FRBが様子見を続ける一方で日銀がタカ派姿勢を示せば、ドル安・円高が進み、ドル円は市場の予想よりも早く155円を下回る可能性がある。

日銀の植田和男総裁は、今後の会合での行動の可能性を示唆しており、最もタカ派的な委員の一人である高田創氏は、大幅かつ連続的な利上げの可能性を残しており、引き締め加速への期待をさらに強めている。

投資家向け重要ポイント

  • 為替市場:ドル円の変動性が高まる可能性があり、155円割れはさらなる円高を引き起こし、キャリートレードに影響を与える可能性。
  • 日本株:円高は輸出株に圧力となる一方、内需関連セクターは購買力向上の恩恵を受ける可能性。
  • グローバル債券:日銀の利上げは金利差を拡大させ、米国債や他のソブリン債市場に影響を与える可能性。
  • 商品:円高はドル建て商品価格を押し下げる可能性があるが、安全資産需要は金を支援する可能性。
  • 暗号資産:円高は、法定通貨減価に対するヘッジとしての暗号資産需要を減らす可能性があるが、広範なリスクセンチメントが引き続き重要。

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